アルカリ洗剤と強アルカリ電解水の違い
「そんなこと言われなくても知っているよ~」
そんな声が聞こえてきそうですがここではあえて説明させてもらいます。お客さんのところへ行って強アルカリ電解水の話をするとアルカリ洗剤の話と勘違いされていることが多いのです。(私の説明が下手くそなせいでもありますが・・・・)
簡単に言いますと、化学薬品の濃度と生成法が違います。
まずアルカリ洗剤は主に水酸化ナトリウム(いわゆる苛性ソーダ)などの化学薬品を水と混ぜてアルカリ性に調整して、界面活性剤によって洗浄力を持たせています。
化学薬品によって汚れと化学反応(いわゆる鹸化)させ分解し、さらに界面活性剤の浸透力で汚れを洗い流します。
アルカリ洗剤は水酸化ナトリウムの濃度を濃くすることで強いアルカリ性(ph11以上)にしているのです。家庭用のレンジクリーナーなどは2%ぐらい、業務用になると5%以上のものや20%以上になるものがあります。
水酸化ナトリウムは濃度5%以上になると劇物指定になるので取扱いには十分注意が必要なのです。直接触れると化学火傷を起こしたりします。
一方、強アルカリ電解水は塩化ナトリウムや炭酸カリウムを電解補助剤として、電気分解します。結果として水酸化ナトリウム0.2%以下もしくは水酸化カリウム0.2%以下の水溶液ができます。
電気分解することで化学薬品の濃度が低いのに、洗浄力の強いアルカリ性の水を生成することができるのです。ちなみに濃度が低いので成分上は水と判断されます。
ですので、アルカリ洗剤ほど取扱いに注意しなくてもよいのです。素手で取り扱えますし、使用後はそのまま流しても問題がありません。
ただ自然素材のせっけんにも同じ言えることなのですが、使いすぎると手に必要な油分まで洗い流し、手荒れを起こすので気を付けてください。