アルカリ電解水の専門会社【AQUXIA- Technology】

アルカリ電解水の自作ってできるの?

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アルカリ電解水はちょっと高いから、自作して安く作りたい。またダ〇ソーや無印〇品のアルカリ電解水が売り切れているので、自分で作って使いたい。でも自作した場合って危なくないの…?そういった疑問にお答えします。


私は洗浄機械および洗浄剤や洗浄用水を取り扱い、研究しています。最近、このような質問が多くなってきましたので、これを機に調べてまとめてみました。

アルカリ性の洗浄水はできます。が、アルカリ電解水はできません

結論として、自作ではアルカリ性の洗浄効果がある洗浄水はできますが、アルカリ電解水ではできません。基本的にアルカリ電解水は水を電解分解する特殊な装置が必要になります。

洗浄水としての特長は違いますが、アルカリ性の洗浄水の作り方を紹介します。

□自作で出来るアルカリ洗浄水

洗浄効果のあるアルカリ性の水は下記のようになります。

・セスキ炭酸ソーダ + 水 (セスキ炭酸ナトリウム水溶液)

・重曹 +  水 を お湯で沸騰  (炭酸水素ナトリウム水溶液)



●セスキ炭酸ソーダ + 水

水にセスキ炭酸ソーダの粉末を混ぜると、セスキ炭酸ナトリウム水溶液(セスキ水)というアルカリ性の洗浄水が出来ます。効果としては汚れを乳化し、分離させる力があります。またph9.6なので皮脂汚れ、油汚れ、タバコのやになどの酸性の汚れに強いです。

 作り方 

  1. スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯ほど入れる

  2. 水200mlを加え混ぜる

  3. スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1杯ほど入れる



実はセスキ炭酸ソーダの粉末は一般にも浸透されており、アルカリ性の洗浄剤として一般的に販売されています。


重曹 +  水

重曹と水を混ぜてお湯で沸騰させると、炭酸水素ナトリウムというアルカリ性の洗浄水が出来ます。こちらもアルカリ性なのでセスキ水のように酸性の汚れに強い特性を持っています。ただしpH8.2ぐらいの水素イオン濃度(アルカリ度)なので洗浄力としてはセスキ水に負けてしまいます。

 作り方 

  1. 鍋に水を200mlほど入れ沸騰させる

  2. 沸騰した水に重曹を小さじ1杯を入れ5分ほど煮る

  3. お湯が冷めたらスプレーボトルに入れる


頑固な汚れにはセスキ水、ちょっとした汚れには重曹水が良いでしょう。ただしアルカリ電解水の完全な代替品とはなりません。



自作アルカリ洗浄水の注意点

注意点として以下のことがあげられます。

・セスキ・重曹の粉末は必要以上に水に入れないこと

・アルミ・天然素材などに使用しない(使用する場合はテストする)

・アルカリ電解水と完全に同等の洗浄力と除菌力はない


粉末製品に表記されている使用方法や必要以上に粉末を入れて使用すると、水に溶けきれなくなります。そうなるとセスキや重曹が洗浄したモノに残り、モノが傷む原因となります

アルミや天然素材はセスキや重曹と化学反応を起こしてしまう場合があるので、注意して使いましょう。もし使用する場合は目立たない場所で試しに軽くスプレーなどをして、洗浄するモノが傷まないか確認してから使用するのがよいでしょう。

アルカリ電解水は電気分解によってマイナスイオンを多く持つため、より強く洗浄力を発揮することができます。またセスキpH約9.2、重曹pH約8.2に対して洗浄用アルカリ電解水はpH約11.5~13.1あります。

また多くの細菌やウィルスはpH11.5以上では生息できないため、アルカリ電解水は除菌の効果があるのです。自作のアルカリ洗浄水には、pH(水素イオン濃度)による除菌力はありません。


□素手で取り扱っても大丈夫なの?


基本的にはどの洗浄水も素手で取り扱っても問題ありません。

セスキと重曹に関してはそれぞれの粉末の分量を間違わなければ大丈夫です。逆に混ぜるときに粉末の量を多くしてしまうと、溶けきれない残留物が手荒れの原因となりますので気を付けましょう。


長時間使用する場合だったり、超敏感肌の人は手袋して使用したほうがよいです。これは自然素材のせっけんにも言えることなのですが、長いこと洗浄水に手を浸けると手に必要な油分も落ちてくるのです。超敏感肌の人はこの油分が少ない場合があるのです。



アルカリ電解水と自作アルカリ洗浄水の使い分け


もし、高い洗浄力と除菌力を求めるならph11.5以上のアルカリ電解水を購入して使用。洗浄力のみを求めるならコスト的にも自分で作るのもありかと思います。
アルカリ電解水はコスト的には高いですが、量を多く購入をすればセスキや重曹より安くなる場合があるので、試しに購入するのも良いかもしれません。

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