ワインのカビ臭の原因は……?
ワインに詳しい方ならご存じかもしれませんが、ワインがカビのような臭いをすることをブショネ(フランス語)と言います。
このブショネの状態のワインは全世界の5%だと言われています。つまり1年に生産される約1000万本のワインがカビ臭いのです。
様々な原因でワインにカビの匂いがつくのですが、元をたどせば全て塩素が原因となるのです。コルク、ワインの果糖、醸造内の木樽や木製パレットなどの天然素材中にある物質が塩素と化学反応するとカビ臭の原因である物質になります。
例えば醸造所内全体を塩素系の洗剤で洗浄や殺菌を行うと木樽などの木製器具やはたまた醸造所の木でできた部分に反応して、カビ原因物質発生し、醸造所内の空気中に飛散して漂うのです。
その状態で何かの作業でワインが露出したときに、カビ原因物質が接触するとカビ臭くなってしまうのです。
それではどのようにすればよいのでしょうか?
簡単にいうと塩素系の洗剤を使用しなければいいのです。ただこれだと天然コルクから他の微生物が発生する恐れはありますが・・・・。
例えば強アルカリ電解水がよいかと思います。塩素系ではなく洗浄と除菌ができるのです。しかも塩素系の洗剤より取扱いが楽なのです。