おもちゃのいきなり除菌をしていませんか?
コロナ禍になり、保育士さんや幼稚園の先生は園内の除菌にかなり力をいれて行っているかと思います。
私が見た中では、園児がおもちゃを使用するたびにこまめにエタノールなどをスプレーしたり、1時間おきに施設のフローリングやテーブルなど次亜塩素酸水で除菌をするなどかなり涙ぐましい努力をしている光景がありました。
ただでさえ保育士さんの人数が足りないというのに、この様に作業が多くなると益々負担がかからないか心配になります。
さて本日、なにが話したいかと言いますと「いきなり除菌」についてです。
なんじゃそりゃ?という皆さんの声が聞こえてきそうですが、つまりおもちゃ等に付いている、細かい汚れをふき取らないでアルコールで除菌を行っていることなのです。
保育士さんや幼稚園の先生はこまめに除菌作業をしてくれてはいるのですが、意外にこの「いきなり除菌」をしていることが多いのです。
この「いきなり除菌」をすると何が問題なのでしょうか?
汚れの上に除菌液を振りかけるので汚れ表面のウィルスや細菌だけが死んで、汚れの中のウィルスや細菌が残ることが問題なのです。その生き残ったウィルスや細菌が死んだウィルスや細菌を餌にしてさらに増殖をするのです。(下図参照)
このような状態のおもちゃを園児が口にいれたとき、感染リスクが高くなるのです。
それではどのように除菌を行えばよいのでしょうか?
身近にすぐ出来るのが中性洗剤を混ぜた水でおもちゃを洗って、乾拭きして、それからアルコール等の除菌液をスプレーしてまた乾拭きする方法です。
実はアルコールや次亜塩素酸水自体には除菌効果はあるのですが、細かい汚れまで落としてくれるような洗浄効果はありません。
ですので除菌の前に細かい汚れの間に入って洗い流すことができる中性洗剤水で洗う必要があるのです。
これでは単純に作業量が増えてしまって大変かと思います。ただでさえ除菌の作業量が増えているのに。
それでは強アルカリ電解水はいかがでしょうか?
この除菌液のメリットとしては洗浄と除菌の機能があり、除菌した後のおもちゃを口にしても問題ないということです。
除菌の方法としては強アルカリ電解水をおもちゃにスプレーして、10秒ほどおいて乾拭きするのです。これだったら中性洗剤で拭くより二手間程省けるのです。
あまりにもうまい話で安全性を心配されている方がいるかと思いますが、間違った使い方をしなければ基本的には安全です。例えばこの水をゴクゴク飲んだりしたら、お腹の善玉菌まで除菌されて下痢は起こしますが・・・・。
試しに使用してみる価値はあるかと思います。